■法テラスって何だろう?
みなさん、法テラスって聞いたことありますか?
法テラス(日本司法支援センター)とは,国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」なんです。
法テラスでは,法的トラブルを抱えた方に,解決に役立つ法制度や相談窓口を紹介する情報提供や,経済的に余裕のない方を対象とした無料の法律相談などを行っています。
■こんな時、どうしたら・・・
私たち国民は、日常生活の中で日頃から法律に関わる事があまりありませんよね?
毎日、平和に暮らせるのが一番ですが、そうともいかない時があります。「借金」「離婚」「相続」・・・ 。
さまざまな法的トラブルを抱えてしまったとき,全国の相談窓口が一つになっていないために必要な情報にたどりつけないことがあります。
また、相談先が見つかっても、経済的な理由で弁護士など法律の専門家に相談がきず悩んでいる方や,住んでいる近くに専門家がいない等といった問題が多くありました。
そのような問題に対し,刑事・民事を問わず,国民のみなさんがどこでも法的なトラブルの解決に必要な"情報"や"サービスの提供"を受けられるようにしようと,平成18年4月10日に設立された公的な法人が,日本司法支援センターなんですね。この支援センターを通称:”法テラス”と呼びます。
私は、日頃の業務で高齢者の支援をしていますので、時々法テラスへ相談をしたり、実際に弁護士を紹介してもらい助けて頂くこともあります。
■ 法テラスの5大業務
①情報提供業務
電話やメールでの問い合わせについて、問題を解決するための法制度や手続き、適切な相談窓口を案内してくれます。また、経済的に余裕のない方は、法テラスが行っている無料法律相談を案内してくれます。
②民事法律扶助業務
経済的に余裕のない方が法的トラブルにあったときに、無料で法律相談を行い、必要な場合には審査のうえ、弁護士や司法書士費用等の立替えを行っています。
③司法過疎対策業務
身近に法律家がいない地域に司法過疎地域事務所を設置します。そこにスタッフ弁護士(法テラスに勤務する弁護士)が常駐し、民事法律扶助事件国選弁護事件等に取り組んでいます。
④犯罪被害者支援業務
相談できる窓口の案内、利用できる法制度などの情報を無料で提供し、個々の状況に応じて、犯罪被害者支援の経験や理解のある弁護士の紹介をしてくれます。
その他、被害者参加人のための国選弁護制度や被害者参加旅費等支給制度の事務も行っています。
⑤国選弁護等関連業務
刑事事件で勾留・起訴された人が、貧困等の理由で自分で弁護人を選任できない場合に、本人の請求や裁判官の職権により弁護人を選任する制度です。
国選弁護等に関する弁護士との契約、国選弁護人等候補の指名及び裁判所への通知、国選弁護人等に対する報酬・費用の支払いなどを行います。
■まとめ
できれば、一生お世話にならない方が幸せなのですが、このご時世、なかなかそうもいかないこともあります。実際に、自分自身や家族、友人知人に相談してもどうしたら良いか分からい時は、法テラスを利用するのも一つの方法かと思います。
私は、高齢者支援で年に数回のペースで法テラスさんに相談をしてアドバイスを頂いたり、弁護士さんや司法書士さんをご紹介頂いています。いざという時の為に、みなさんの身近な所にも相談窓口があることを覚えておいても損はないですよね。